思考のストレッチ
最終更新日:2025年01月27日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
人質司法の闇について少し前に書きましたが、その際に取り上げた本の著者でもある鈴木宗男(437日拘置で刑務所1年)それに伴う『国家の罠』の佐藤優(512日拘置)の二人がロシアウクライナ戦争についてYouTubeなどで述べたコメントには以前から多くの批判があります。
日本政府を含めアメリカ、欧州のいわゆる西側陣営に所属しているため日本人のほとんどがそちらの政治思考でこの戦争を捉えているのだと理解しています。
しかし長くソ連崩壊からロシア政府、ロシア人、社会との付き合いがある二人には総合的判断として日本の国益を考えるとこの対応はどうなのかと再三疑問を呈しています。
実際、軍事力で国境線を変更するのは許されるものではありませんがそれまでもウクライナ東部地域(ドンバス)はロシア寄りの勢力が実効支配している状態でした。
また2014年のクリミア半島をロシアが侵攻し実効支配した時にしても西側は経済制裁程度のもので黙認と言われればそうでした。
この度のもうすぐ3年が経過するロシアとウクライナの争いですが金銭面でいうと「西側諸国vsロシア」という様相で、ウクライナは経済的にはとっくに破綻している状態です。
『西洋の敗北』エマニュエル・トッド 文藝春秋 を読むとこの戦争は西側や日本のマスコミが報じているような単純な話ではないことを改めて目の当たりにさせられます。
「西洋の思想的孤独と自らの孤立に対する無知」という言葉を用いています。
いわゆる西洋諸国はロシアに対する憤りを地球全体と共有できると期待していたのですが、落ち着いて考えると「その他の世界」では違うということです。(第11章 「その他の世界」がロシアを選んだ理由 )
このように物事には立場によって様々な考え方があることを理解し多面的な見方をして受け入れることもしなければなりません。
また、様々な角度からの情報があると、なるほどそういう考えもありかとより深い理解と選択も可能になるでしょう。
患者さんと話をしていてもやはり柔軟な考え方、違った方法、新しいやり方考え方に拒否反応をする方が少なからず存在します。
これは高齢者に多いという訳でもなく性格、考え方なのでしょうが若い方でも同様な印象です。
ストレスフルな患者さんに対し心のストレッチという言葉をよく使うのですが思考の柔軟性もまた考え方、脳への刺激という意味では重要だと考えます。
簡単な例ではいつも通る道ではなくて違った道を歩いてみる、いつもと違った過ごし方をしてみるというのはそういう要素を多分に含んでいていいのではないでしょうか。
ただ漠然とつけていたテレビを消して生活してみる、食べたことのなかった食材を試してみる等々、逆にちょっと面白そうだ、こうしてみようかと考えられることこそストレッチ、柔軟性なのかもしれません。
普通は面倒で今まで長く続けてきたルーティンを変えてみようなど思いもしませんから。
知り合いに鍼灸を勧めても「痛くないの?熱くないの?」と言われる、というのは患者さんあるあるです。
そういう人にわざわざ勧めようとは全く思いませんが有効かもしれない選択肢を自らの判断で一つ失っていることは紛れもない事実なのです(そしてテレビCMのサプリをサブスク購入)。
それも数限りない日々の選択肢の一つなのです。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
月、火、水、金、土曜日 9:00~18:00
日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)
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