親知らず虫歯はなぜ起こる？原因・症状・治療法を徹底解説

 

親知らずはなぜ虫歯になりやすい？

歯ブラシが届きにくい構造

親知らずは口の奥にあるため、通常の歯ブラシでは届きにくく、歯垢や食べかすが残りやすい場所です。その結果、虫歯菌が繁殖しやすく「親知らず虫歯」が発生します。特に毎日の歯磨きで「磨き残し」が出やすく、虫歯の温床となります。

斜めや横向きに生えるリスク

親知らずは斜めや横向きに生えることが多く、隣の歯とのすき間に汚れが溜まりやすい構造です。このため、親知らず虫歯だけでなく、隣接する奥歯（二番目の大臼歯）まで虫歯が広がるリスクがあります。

歯周病（智歯周囲炎）も併発しやすい

親知らずの周囲は清掃が難しく、細菌が増えると歯周病（智歯周囲炎）を併発するケースも少なくありません。歯ぐきの腫れや膿、口臭などを伴い、抜歯が必要になることもあります。

 

---

親知らず虫歯を放置するとどうなる？

• 激しい痛みや腫れ、発熱を伴うことがある

• 隣の歯まで虫歯が広がり、両方の歯を失うリスク

• 炎症が顎の骨に広がり「顎骨炎」や「敗血症」を引き起こす可能性

親知らず虫歯を放置することは非常に危険です。痛みがなくても定期的な歯科検診で確認することが重要です。

 

---

親知らず虫歯の症状と進行段階

• 初期：冷たい物がしみる（知覚過敏に近い症状）

• 中等度：就寝時や食事中にズキズキ痛む

• 重度：歯ぐきや顔が腫れ、膿が出る。抜歯が避けられない段階

 

---

親知らず虫歯の治療法

• 浅い虫歯 → レジン充填で治療可能

• 神経まで進行 → 根管治療で対応する場合もある

• 再発リスクが高い場合や横向き埋伏 → 抜歯が推奨される

 

---

抜歯が必要な親知らず虫歯の条件

• 横向き・斜めに生えている

• 手前の歯に悪影響を与えている

• 虫歯や智歯周囲炎を繰り返す

• 清掃が困難で将来的なトラブルが予想される

 

---

親知らず虫歯の治療費と保険適用

• レジン充填：約1,000〜2,000円

• 根管治療：約3,000〜5,000円

• 親知らず抜歯：約2,000〜10,000円（難症例含む）

多くは保険適用ですが、審美治療や全身麻酔などは自費になることがあります。高額になった場合は医療費控除も利用可能です。

 

---

親知らず虫歯を予防する方法

• ヘッドの小さい歯ブラシで奥まで届かせる

• デンタルフロスや歯間ブラシを使用

• ウォーターピックで水流洗浄を取り入れる

• 定期検診で早期発見・早期治療を受ける

 

---

まとめ

親知らず虫歯は「磨きにくさ」と「生え方の問題」で非常に起こりやすく、放置すると大きなトラブルにつながります。違和感がある場合は早めに歯科医院で相談し、治療や抜歯の判断を受けましょう。

 

詳細は親知らずが虫歯になったら？抜歯の判断基準と治療法を徹底解説