高血圧だけど歯医者は大丈夫?麻酔や抜歯のリスクと対策
最終更新日:2025年06月24日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
高血圧症と歯科治療のリスクとは
日本に多い高血圧症の実態と原因
日本では約4,300万人が高血圧とされ、その約9割は原因不明の「本態性高血圧」、残りは腎疾患やホルモン異常による「二次性高血圧」です。高血圧は脳卒中・心疾患・腎不全・動脈硬化などの合併症リスクを高めます。
血圧が高い状態が体に与える影響
血管に常に圧がかかることで血管がもろくなり、合併症のリスクが増大します。軽度なら生活習慣改善、中〜重度なら薬物治療が行われます。
歯科麻酔と高血圧の関係
麻酔薬に含まれるアドレナリンの作用
キシロカインなどの局所麻酔薬にはアドレナリンが含まれており、血管を収縮させて麻酔効果を高めますが、血圧や心拍数を上昇させるため、高血圧患者には注意が必要です。
当院の痛み軽減対策
表面麻酔や針なし麻酔器を導入し、痛みの少ない処置を心がけています。
高血圧患者への麻酔使用と安全管理
麻酔使用の可否と条件
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術前に血圧が安定していればアドレナリン含有麻酔も使用可。
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血圧180/110 mmHg以上なら原則禁忌、大学病院へ紹介。
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α遮断薬服用中はアドレナリン禁忌(血圧急低下の恐れ)。
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β遮断薬服用中は血圧上昇の恐れがあるため慎重な使用が必要。
術中モニタリングの重要性
治療中は血圧・脈拍・酸素飽和度をリアルタイムで監視し、安全な治療を確保します。
異常高血圧への歯科的対応
歯科治療で起こり得る異常高血圧
歯科治療中のストレス(麻酔・抜歯など)が引き金となり、急激に血圧が上昇し、頭痛・意識障害・嘔吐などの症状を起こすことがあります。
異常高血圧への対応法
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姿勢調整:脳出血予防のため座位または半座位に。
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酸素吸入:全身の酸素供給をサポート。
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薬物療法:改善が見られなければ、ニフェジピン(Ca拮抗薬)を内服。※舌下投与は急激な降圧を招くため禁忌。
まとめ
高血圧患者でも、事前に血圧コントロールを行い、適切な麻酔薬の選択とリアルタイムモニタリングを徹底すれば、歯科治療は安全に行えます。当院では、痛みの少ない麻酔法と異常時の緊急対応体制を整え、すべての患者さんに安心して治療を受けていただける環境を提供しています。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
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(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
- 都営新宿線篠崎駅南口徒歩1分です。ローターリー前の千葉銀行が1階にあるビルの3階です。京成バス、都営バスなら都営新宿線篠崎駅南口バス停下車し、徒歩1分です。








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