こんな歯は抜歯が必要？保存できないケースと判断基準

抜歯が必要と判断される主なケース

 

 

 1. 重度の虫歯による抜歯

虫歯が神経まで進行すると、根管治療で対応できないほど歯が崩壊し、抜歯が必要になります。特にC4レベルでは歯根の保存価値がなく、感染拡大のリスクがあるため抜歯が妥当です。

2. 歯周病による抜歯

歯を支える骨が失われ、歯がグラつくと噛む力を保てません。重度歯周病では周囲の歯への悪影響も考慮し、抜歯が必要になることがあります。

 3. 歯根破折・予後不良

歯の根が縦に割れた場合や、根管治療後に繰り返し再発する歯は、保存が難しく抜歯の対象となります。

 4. 異常な歯の位置や親知らず

斜め・横向きに生えた親知らずや、噛み合わせに悪影響を与える過剰歯は、炎症・虫歯・歯周病の原因になるため抜歯が勧められます。

 

抜歯以外で歯を残す選択肢も

 保存の可能性がある場合

中程度の虫歯や歯周病では、MTAセメント・セラミッククラウン・再生療法などで保存可能なケースもあります。

抜歯診断は慎重に

レントゲンやCTで歯根や骨の状態を確認し、残存歯質や歯槽骨の状況を総合的に評価。判断に迷う場合はセカンドオピニオンも推奨されます。

 

抜歯後の注意点と補綴治療

 噛み合わせと見た目の回復が重要

歯を失ったまま放置すると噛み合わせが崩れ、全身の健康にも影響。インプラント・ブリッジ・義歯などの補綴治療が必要です。

 全身疾患との関連も

虫歯菌や歯周病菌が血流に乗ると、心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病悪化などにつながる可能性があります（歯原性菌血症）。

 

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