矯正治療を支えるリンガルアーチの活用法と適応症例
最終更新日:2025年03月04日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
リンガルアーチの概要と役割
リンガルアーチは、歯の裏側に沿って装着される固定式の矯正装置で、主に臼歯にワイヤーとバンドを固定し、歯列の保持や矯正の補助に用いられます。マルチブラケット装置と併用されることが多く、第1大臼歯を固定源として利用し、歯の移動をコントロールする役割を持ちます。
使用目的と適応症例
リンガルアーチは、以下の目的で使用されます。
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受け口(反対咬合)の矯正
下の前歯が上の前歯より前に出る場合に、噛み合わせを改善する。 -
乳歯の早期喪失時の保隙
乳歯が早く抜けた際、隣の歯が傾くのを防ぎ、永久歯の萌出スペースを確保する。 -
抜歯後のスペース管理
矯正治療で抜歯した際に、不要な歯の移動を防ぎながら奥歯の位置を固定する。 -
歯列の隙間コントロール
矯正治療の一環として、歯列の間隔を調整する。
小児矯正と成人矯正での違い
小児矯正では、成長に合わせた歯列のコントロールが重要となり、永久歯が正しく生えるよう誘導する目的で使用されます。一方、成人矯正では、歯の移動が限られるため、補助装置としての役割が主となります。
リンガルアーチのメリット・デメリット
メリット
- 固定式で自己管理が不要
- 目立ちにくい
- 奥歯の固定力が高い
デメリット
- 装着時の違和感や発音への影響
- 磨き残しによる虫歯・歯周病リスク
- 調整が必要で定期的な通院が必須
- 歯の移動には限界がある
装着時の痛みと違和感
リンガルアーチは使用目的により痛みの度合いが異なります。例えば、歯の固定目的の場合は痛みがほとんどありませんが、歯を移動させる場合は装着後12時間ほどで浮いたような痛みが発生し、3〜4日間続くことがあります。また、バンドやワイヤーが舌に触れ、違和感を覚えることもあります。
治療の流れとケア
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初診・カウンセリング
患者の歯並びを診断し、装置の適応を確認。 -
型取りと装着
歯列に合わせてワイヤーを作製し、バンドとともに装着。 -
調整と経過観察
定期的に歯科医院で調整し、効果を確認。
装着後の注意点
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食事制限
硬いものや粘着性のある食べ物は避ける。 -
適切な歯磨き
矯正専用歯ブラシやデンタルフロスを活用し、装置周辺の清掃を徹底。 -
歯科でのメインテナンス
矯正治療中は3ヶ月に一度のクリーニングを推奨。
使用期間
使用期間は目的によって異なり、抜歯症例の加強固定では1年以上、保隙装置としては数年間、小児の前歯の矯正では1ヶ月程度とケースによって変動します。
リンガルアーチは矯正治療の補助として多くの場面で活用され、特に奥歯の固定やスペースコントロールに有効な装置です。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっく
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
- 都営新宿線篠崎駅南口徒歩1分です。ローターリー前の千葉銀行が1階にあるビルの3階です。京成バス、都営バスなら都営新宿線篠崎駅南口バス停下車し、徒歩1分です。
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